即独2日目

 即独日記をしばらくつけようかと思っていたが、事件の話ができないとなると既に話題は減り始めている。やるなら、ブログ投稿ページを常に開いておいてリアルタイムで下書きしていった方がいいかも。

 年中無休を掲げるからには常にタブレットやノートパソコンを持ち歩かなければならない。なのでスーツにもカジュアルにも合う鞄を買いに駅前のダイエーへ。迷っている暇がなかったのでその場にあるものの中から適当に買う。これでいいのか謎。

掃除

 床が汚れてきた。内装屋には「病院の床みたいな床にしてください」と注文してつるつるした床にしてもらっているので、クイックルワイパーで掃除できるかと思っていたが甘かった。土足でしかも1階だからか、それでは除去しきれないサイズのゴミが結構落ちている。百均で箒と塵取りを買って事務所へ。
 そこで私を待ち受けていたのは、写真を撮り忘れたのが悔やまれるが、窓の結露が下に垂れてできた水溜りだった。この事務所は、道路に面した面がほとんど全部ガラス張りなのだ。たしかに昨日は結露でブラインドが要らないぐらいになっていたが、これほどまでとは。キッチンタオルでちょっと拭いてみたが、そんなものでどうにかなる量ではなかった。百均で雑巾を買ってきて、拭いて絞って拭いて絞って、どうにかした。
 そうこうしていると、少し前に頼んでいた一般廃棄物処理業者のトラックが来た。開業に当たって段ボールと発泡スチロールのゴミが結構出たので一気に引き取ってもらい、今後は週2でゴミを回収してもらうことになった。

続・識別番号付与請求

 特許庁に電話。いつ番号がわかるのか聞く。2週間後ぐらいにハガキで送る、と言われる。今から2週間後というと年末年始じゃないか、みたいなことを言う。だから年明けになる、と言われる。はい。役所というのは国民一人一人のこんなつまらない会話に付き合ってくれるから素晴らしいなと思う。

法テラス

 大阪弁護士会館へ。弁護士になって初めて西天満(大阪高裁周辺の法律事務所密集地域)に行った。地下に降り、法テラスの部屋へ行き受付の方に「昨日登録した弁護士なんですが……民事法律扶助?か何かの契約?か何かしたいんですけど?」と素人感丸出しで話しかけてみる。横の席で待つように言われ、1分ぐらい待つと奥に座っていた方が来た。何も知らない私のざっくりとした質問に的確に答えていただき、用紙を受け取り、選択肢全てに丸を付け職印を押し提出。登録はこれも年明けになるという。
 まだ職印を押すのがいちいち快感で仕方がない。
 帰りに会館地下の弁護士用レターケースの部屋に寄ってみる。67期のはまだなかった。
 次に裁判所に寄り、大阪高裁内ブックセンターで本を買って帰る。大阪高裁内ブックセンターでは弁護士割引があり、レジで登録番号を言わされる。私の番号はまだ登録されていなかった。当たり前だ。でも割り引いてくれた。

看板

 今日初めて電車から看板を見たが、看板の文字はよく見えた。良かった。窓に切文字で貼った私の名前は目立たなかった。少しがっかりだが無難だ。少しがっかりというのは、事務所から徒歩4分の駅が私が通った小中学校の最寄り駅なだけでなく、この路線が高校の学区を貫いてもいるので、小中高校の同級生が窓の切文字を見て私がここで弁護士をやっていることを知り、そこから私が何か変なことに巻き込まれでもしないかと期待していたのだ。それはなさそうだ。
 変なことに巻き込まれるで思い出したが、若手弁護士が一人でやっている事務所には非弁提携のお誘いがあると聞くので、楽しみにしている。もちろん誘いに乗りたいのではなく、生の違反事例から弁護士倫理の趣旨を実感したいので誘いのお話を聞いてみたいのだ。もちろんそういう誘い自体ない世の中の方が良いに決まっているので不謹慎だが。

帰所

 事務所に帰って雑用をしながらふと無線LANの設定をいじってみると戻せなくなって非常に焦る。こんなことをしている場合ではない。1〜2時間格闘し、気づけばこんな時間。疲れが溜まっているのでもう帰ろう。掃除して帰ろう。ちなみにここ1週間ぐらいはほとんど1時頃まで事務所にいた。
 ああ、仕事が溜まっている。明日から本気を出そう。